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マッシモ、引退を発表、
クリストファー・ホーキンス&ヘイゼル・ニューベリーが
新プロモダンチャンピオンに!

新型肺炎やテロの脅威が深刻になり、多くの競技選手が、第78回ブラックプールダンスフェスティバルへの参加を 見合わせるかと危惧されました。中国からの参加がかなり少なかったようですが、2003年5月23日から30日の期間中、例年どおりに激戦が繰り広げられました。

成田空港は、マスクをしている旅客、空港職員が非常に多く、混み合っていない割にものものしい雰囲気でした。
昨年はエリザベス女王のジュビリーでにぎわったものの、今日のヒースローは、テロや新型肺炎の影響のためか、閑散としており、いつもなら1時間近くかかることもある入国審査も即座に通過することができました。

5月23日(金)

●シニアモダンに新チャンピオン誕生

1位 17 SLAWEK LUKAWCZYK & EDNA KLEIN(Belgium)
2位 3 KEVIN MILLWARD & CHRISTINE MILLWARD(England)
3位 144 LUIGI BODINI & ANTONELLA BENEDETTI(Italy)

英国のミルウォード夫妻の3連覇は成らず、ベルギーのカップルが優勝しました。ミルウォード夫妻の踊りは、昨年同様すばらしかったのですが、ベルギーのカップルのパフォーマンスが勝ったようです。

ブラックプールダンスフェスティバルの競技会の詳細な結果については、以下のサイトをご覧ください。
http://www.blackpooldancefestival.net/

●プロライジングスターラテン決勝に、
  南アフリカ、中国のカップルが進出

昨年、このカテゴリーでは、日本のプロ選手が1組も準決勝に進出することができませんでしたが、今年は日本の大村・和田組が準決勝に進出しました。決勝は7組で争われ、南アフリカのKhutso Khunou & Seipati Nthwesaneが5位に、中国のFrank Luan Jiang & Sandy Zhang Ruが6位に、輝きました。


ライジングスターラテン3位
SERGEJ MILICIJA and
IWONA GOLCZAK(Slovenia)

ライジングスターラテン5位
KHUTSO KHUNOU and
SEIPATI NTHWESANE(South Africa)
ライジングスターラテン6位
FRANK LUAN JIANG and
SANDY ZHANG RU(China)


5月24日(土)

この週末は、バンクホリデイという休日。若者が飲んで騒ぎます。
晴れていても、上着なしでは身震いのするような寒風の吹く中を、男の子はTシャツ1枚、女の子もノースリーブまたはタンクトップに超ミニスカートなどで気合を入れています。
寒くないのか、寒いけれど痩せがまんをしているのかは、不明です。

●チームマッチでマッシモ引退を表明

チームマッチは、日本、イタリア、米国、英国が参加。
Massimo Giorgianni & Alessia Manfrediniが引退を表明しました。タンゴのデモンストレーションでは、スローアウェイをひざがフロアに着くまでダウンしていくパフォーマンスに、満場の観客から拍手が送られました。

マッシモの引退も残念なことですが、アウグストもエントリーしていないため、プロモダンのファイナルは、昨年にも増して混戦が予想されます。

●Under21ラテン、ポーランドのデレク&アネッタが制す

日本の石原&斉藤組、中国の28 Lu Ning & Wei Wei組など、アジアの選手にも注目が集まりました。

Under21ラテン
LU NING and WEI WEI(China)

86 Misa Cigoj & Anastazija Novozilova(Slovenia)は、各種目で群を抜いた演技を披露。ルンバでは、リーダー、パートナーが同時に前後開脚を行うなど、貫録のファイナルでしたが、惜しくも3位。ポーランドの198 Derek Hough & Annetta Piowtrowskaが、最後のジャイブまで集中力を保ち、優勝を果たしました。

Under21ラテン
SERGIY GEORGIEV and
NADIYA BYCHKOVA(Ukraine)


5月26日(月)

午前中にはアマラテン第1クオリファイ、午後からシニアラテン、ライジングスターモダンが行われました。

クオリファイ(Qualify)とは?

ブラックプールダンスフェスティバルのカテゴリーのうち、アマチュアラテン、アマチュアモダンに関しては、それぞれ2回の予備的な選考が行われます。
今年のアマチュアラテン例では、まずエントリーが311組。
これを14ヒートに分けて1回目の選考を行います。ここで約100組が振るい落とされ、翌日の2回目の選考(10ヒート)で149組(今年の場合)にまで絞り込まれます。
この149組が1次予選に出場。以下2次102組、3次56組、4次24組、準決勝12組、決勝6組というふうに競技が進みます。ただし、昨年の実績により、シードされているカップルがいて、今年は、1Q(第1クオリファイ)を免除され2Qから出場の組が16、2Qまで免除され1次予選から出場の組が16ありました。
1Q免除は昨年3次予選まで進んだ組、2Q免除は昨年4次予選まで進んだ組です。
今年はいませんでしたが、もしノーシードからアマラテン決勝まで踊るとすれば、1Q、2Q、1R、2R、3R、4Rで各4曲、SF、FではJも加えて各5曲、すなわち最大で34曲をひとつのカテゴリーで踊ることになります。数字の上だけでも、アマチュアラテン(モダン)を勝ち抜くのがいかに難関であるかがわかります。


●シニアラテン、スペインのカップルが圧勝

73 Miquel Alonso & Eva Angues(Spain)は、昨年よりも格段にパフォーマンスが向上し、すべての種目で1位を獲得。また、2位にはフィリピンのカップルが入り、ブラックプール史上はじめて準決勝以上にフィリピン勢が進出しました。

●ライジングスターモダン、D'Agostino & D'Amicoが優勝

第5次予選(26組)に進出した日本のカップル
・宮嶋&清水組
・白石組
・鈴木組
・笹谷組
・石原&渋谷組

このうち、白石組、鈴木組、石原&渋谷組が準決勝へ。残念ながら3組とも決勝へは進めませんでした。

決勝は、ノーシードの22 Mirco D'Agostino & Arianna D'Amico(Italy)が、観客から自然に拍手が起きるほどのスムーズなムーブメントを披露し、接戦を制しました。

また、2位もノーシードの176 Alexey Galchun & Tatiana Demina(Russia)が入りました。このカップルの国籍はプログラムやインターネットではイタリアとなっていたようですが、カップルともロシア人ということです。


5月27日(火)

ブラックプールダンスフェスティバルの1日には、これだけのスケジュールが盛り込まれています。朝9時から夜中の12時過ぎまで、もしまともに見たとしたら、たった1日でへばってしまいます。
日曜日が挟まりますが、このような日程が実質7日間続きます。

●5/27の日程
  8:45〜10:45 練習時間(選手とその関係者、熱心なファンが
フロアに集まります)
11:05〜13:00 アマラテン第2クオリファイ
ここでいったん会場が閉まります。 
14:00 ドアオープン:この時点で入らないと午後6時までの
よいシートを確保するのは困難。
15:00〜16:10 U21モダン1次予選
16:35〜17:50 アマラテン1次予選
18:15〜19:05 U21モダン2次予選
19:30〜20:50 アマラテン2次予選
U21モダン3次予選
21:15〜22:25 アマラテン3次予選
U21モダン4次予選
アマラテン4次予選
22:50〜23:17 U21モダン準決勝
アマラテン準決勝
23:27〜23:39 U21モダン決勝
24:05〜24:20 アマラテン決勝

 
●Under21モダン48組に、石原・斉藤組が進出

石原・斉藤組は3次予選(48組)に残りました。48組に残った選手のレベルはたいへんなものです。こんなふうに踊れたらなあ、という選手ばかりです。

3 Misa Cigoj & Anastazija Novozilova(Slovenia)は、Under21ラテン決勝と同様、決勝に入って当然の踊りだと思われましたが、意外にも準決勝まででした。

Under21モダン準決勝
MISA CIGOJ and
ANASTAZIJA NOVOZILOVA(Slovenia)

優勝は、150 Rudiger Homm & Julia Belch(Germany)。
Under21モダン決勝のあと、スタンディングオベイションはありませんでした。その理由については、とくにコメントしたくありませんが、決勝6組のうち3組がEnglandであったこと、およびその顔触れに関係するのではないかと推測します。
会場のムードは、一時的に非常に下降しました。

●フランコ、アマラテン連覇

日本の選手は、1Qと2Qをクリアして夕方の1次予選に進んだのは、瀬古組のみでした。

2位 257 Eugene Katsevman & Maria Manusova(USA)がすばらしく、優勝のフランコがかすんでしまうほど。これまで、ユージーンのダンスは、正確無比な踊り、クールなパフォーマンスという印象でしたが、今回は会場の大部分を巻き込む厚みのある演技でした。衣装も最初から最後まで、オールブラックのシンプルなもの。
踊りの本質で勝負するという真摯な態度に好感が持てました。パソでは数小節の間にフロアの長い辺を使ってしまうなど、並外れた身体能力を存分に見せつけました。3位はイタリアのリカルドでした。
なお、この決勝のあとは、長時間スタンディングオベイションが続きました。

その他の成長株の選手では、昨年は出ていなくて、今年いきなり準決勝に入った、124 Przemek Lowicki & Yulia Rogozina(Poland)が目立っていました。
リーダーの一度見たら忘れない愛嬌のある表情、1RからSFまでの5Rを軽々と踊りぬくスタミナ、並外れた身体能力を考えると、近々ファイナルに入ってくるのは間違いないでしょう。

アマラテン準決勝
124 PRZEMEK LOWICKI and
YULIA ROGOZINA(Poland)
アマラテン3位
48 RICCARDO COCCHI and
JOANNE WILKINSON(Italy)
アマラテン2位
257 EUGENE KATSEVMAN and
MARIA MANUSOVA(USA)
アマラテン優勝
6 FRANCO FORMICA and
OKSANA NIKIFOROVA(Germany)


5月28日(水)

午前中のアマモダン1Qでは、渡辺組、和智組、長谷川&所組が2Qに進みました。

●山本組、プロラテン4種目で最終予選に進出

プロラテンは、293組が出場。49カップルに絞られた4次予選には、大村組、布川組、山本組、峯岸組が残りました。

5次予選からは、5種目それぞれ単科の審査になります。
峯岸組は、P、Jを踊り、山本組は、C、S、R、Pの4種目で精彩を放ちました。とくに山本組のルンバは、昨年よりもさらに難度の増したパートナーの柔軟な開脚の演技に、チャンピオンのブライアンが隣で踊っていたにもかかわらず、大きな拍手がわきました。

●ブライアン、完全優勝

決勝に進んだのは、のべ7カップルです。ブライアン&カルメンは5種目とも1位になり、完全優勝を果たしました。

総合順位2位以下は、ポール、スラヴィク、マイケル、マシュー、ティモキンの順です。また、ルイ・アムステルの前のパートナー、ジョアンナ・ルーニスがMichael Malitowskiと組んで5種目とも準決勝に進出。ルンバのみ決勝に残りました。ティモキンは、同じく5種目とも準決勝、ルンバのみ決勝をはずしました。

プロラテン
202 MICHAEL MALITOWSKI and
JOANNA LEUNIS(Poland)

●1次予選から踊った注目の選手

49カップル、その上の24カップルともなると、フロアの誰に注目していいのかわからないほどのレベルです。
夕方の1次予選をすべて見たときに、かなりのところまでいくなと思われた選手が、やはり49カップル以上に残っていました。注目していたのは、下記のカップルです。

33 Sergej Milicija & Iwona Golczak(Slovenia)
100 Ilia Borovski & Lilia(USA)
145 Scott Montague & Serena Martalucci(Italy)
173 Andrei Boushik & Valeriya Bushueva(Russia)
215 Khutso khunou & Seipati Nthwesane(South Africa)

33は、ライジングスターラテン3位。歯切れよく、ルックスも抜群の完成度の高いカップルです。100は、とにかく運動量が多く、ダイナミックなカップル。5次予選のC、Rにも進みました。145は、テクニシャンの大型カップル。5次のC、Sa、Rに進出しました。

プロラテン
145 SCOTT MONTAGUE and
SERENA MARTALUCCI(Italy)

173のロシアのカップルにはびっくりしました。1次予選の際、一番前の席で写真を撮りながら見ていたのですが、ちょうどフィルムを入れ換えようとしていると、173が目の前にいて、リーダーが、踊りながら“早くおれの写真を撮れ”と身振りで要求するのです。いろいろなパフォーマンスがありますが、こんなことをした選手ははじめてです。173は、5次のパソも踊りました。

プロラテン
173 ANDREI BOUSHIK and
VALERIYA BUSHUEVA(Russia)


215の南アフリカのカップルは、ライジングスター5位。人間は、こんなスピードで、これほど柔軟に、音楽にぴったり合わせて踊ることができるのだという可能性を示し、わくわくさせてくれるすばらしいパフォーマーでした。

プロラテン
215 KHUTSO KHUNOU and
SEIPATI NTHWESANE(South Africa)


5月29日(木)

ここ2年ほど、モダンの競技会の人気が落ちているように思います。アマモダンのファイナルでも、一番よく見える立ち見の位置で、人垣が二重、せいぜい三重にしかなりません。以前は、壁によじのぼったり、テーブルに乗ったりして見ている観客もいました。

●渡辺組48組に進出、ゴッツォーリ連覇!

午前中の2Q(第2クオリファイ)では、渡辺組、和智組が夜の1次予選への切符を手にしました。
アマチュアの主力の年齢が若くなってきており、ハイスピードとパワフルなパフォーマンスの中で、予選を1ラウンドでも勝ち抜いていくのは容易なことではありません。

渡辺組は、クオリファイ、予選と進むにつれ、どんどん調子を上げていき、48組(3次予選)に残りました。このレベルの踊りをすぐそばで見ていると、どの組を落とせるのだろう? と思いますが、審査では冷酷に半数を減らしていきます。

今年は、2つ星(昨年の24組に残った選手)のシード選手が数組が、24組(4次予選)に残れませんでした。24組のうち8組がノーシードの選手です。

優勝は、ゴッツォーリ。2位ソアレ、3位ビソカス、4位エリクセン、5位ボイス、6位にスロベニアの257 Domen Krapcz & Monica Nigroがノーシードから入りました。

ビソカスは、昨年夏に日本にきたときに比べ、ほっそりとし、しかしラインは強靭になっていました。昨年よりひとつ順位を上げ、以前よりも柔軟で安定感のある踊りでした。

アマモダン優勝
3 MIRCO GOZZOLI and
ALESSIA BETTI(Italy)
アマモダン2位
275 DOMENICO SOALE and
GIOIA CERASOLI(Italy)
アマモダン3位
238 ARUNAS BIZOKAS and
EDITA DANIUTE(Lithuania)
アマモダン4位
30 BRIAN ERIKSEN and
MARIANNE EIHILT(Denmark)

その他の注目したい選手を、1組だけ。218 Maz Abildtrup & Mie Moltke(Denmark)は、一昨年のU21モダン3位でしたが、今年ノーシードから24組に上がりました。

アマモダン準決勝
138 PAOLO BOSCO and
SILVIA PITTON(Italy)
アマモダン準決勝
133 VICTOR FUNG and
LIENE APALE(USA)
アマモダン準決勝
90 SASCHA KARABEY and
NATASCHA KARABEY(Germany)
アマモダン4次予選
218 MAZ ABILDTRUP and
MIE MOLTKE(Denmark)


5月30日(金)

最終日は、プロモダン(出場273組)が行われました。

●谷堂組が2種目、準決勝へ

・第5次予選(24組)に進んだ日本のカップル
檜山組(4種目)、恩田組(W、SF)、谷堂組(4種目)、柳橋組(4種目)

檜山組は、W、SF、Tで準決勝へ。谷堂組がSF、Tで初の準決勝に進みました。
檜山組は、昨年W、F、Qで準決勝だったので、今年は全種目準決勝進出、あるいは1種目でも決勝入りが期待されましたが、惜しかったです。

●ホーキンス総合優勝、ホーソンSFで1位を獲得

決勝は、のべ7組で争われ、総合順位は、ホーキンス、ホーソン、ウィルキンス、ピノ、クロスリー、シングラー、ドックマンでした。ホーソンは、初めてのSF1位、残りは2位。
ウィルキンスとピノは、2種目ずつ3位と4位を分け合いましたが、審査基準によりウィルキンスが3位になったようです。シングラーはタンゴのみファイナルに残れず、代わりにドックマンがタンゴのみ5位に入りました。

決勝進出7組のほかに準決勝に4種目とも入ったのは、ロベルト・ヴィラ、ボンシニョーリ、ジャンピエロ・ジャニコの3組です。


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