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ビル・アービン、チェアーマンを引退

第76回ブラックプールダンスフェスティバルは、2001年5月25日から 6月1日まで、英国ブラックプール“ウィンターガーデン”で行われ ました。

ブラックプールタワー:手前はウィンターガーデン

ブラックプールは、18世紀初頭よりリゾート地として発展してきました。
1846年には、フリートウッドからブラックプールまでの鉄道(支線)が開通。1863年には北埠頭が建設され、引き続き1868年には中央埠頭、1893年にはヴィクトリア埠頭(後の南埠頭)が開かれました。
ダンスフェスティバルの会場となっている“ウィンターガーデン”は、1878年に建てられました。
1891年には、ブラックプールのシンボルにもなっているタワーの建設が始まり、1896年に完成。タワーの設計は、パリのエッフェル塔を模したものとされています。
ブラックプールは、現在、ホリデーシーズンのピークには週に200万人が訪れる、英国北部第一の観光地になっています。


Blackpool Zoo

タワーの他にブラックプールの名所といえば、中央埠頭の観覧車(Ferris Wheel)、Blackpool Pleasure Bench(木造のジェットコースターからPepsi Max Big Oneまでの新旧のローラーコースターが集まったアトラクション)、スポーツ施設も豊富なStanley Park、そしてブラックプール動物園です。
ここには約300種の動物が集められていますが、日本の多くの動物園と異なるのは、敷地が広大なために、のびのびとした雰囲気の中で動物との時間を過ごせることです。

■5月25日(金)

ブラックプールダンスフェスティバルの競技会の詳細な結果については、以下のサイトをご覧ください。
http://www.blackpooldancefestival.net/

プロライジングスターラテンには、247組が出場し、二宮組(2位)、山本組(6位)、中村組(準決勝)など日本勢が活躍しました。

■5月28日(月)

プロライジングスターモダンは、301組出場の激戦でした。
5次予選以上に進出した日本人カップルは以下の通りです。
・14番 宮嶋・清水組(5次)
・77番 谷堂組(5次)
・100番 古屋組(セミファイナル)
・146番 石原・渋谷組(5次)
・192番 鈴木組(セミファイナル)
・222番 白石組(5次)
決勝は、予想通り284番ALESSANDRO FIRMO and MICHELLE BARRYの圧勝でした。控え室では、ルッカがフィルモにずっとアドバイスをし続けていました。

■5月29日(火)

Under 21 Modernの上位の結果です。
1位:Federico Ditoro & Jenny Favero(ルッカに雰囲気が似ているイタリアのカップル)
2位:Mads Abildtrup & Mie Moltke(グッドルッキングのデンマークの長身カップル)
3位:Misa Cigoj & Anastasija Novozilova(高度なテクニックを持つスロベニアのカップル)

Under 21 Modern 第2位
Mads Abildtrup & Mie Moltke(Denmark)

アマチュアラテンには、309組がエントリーしました。予選に入る前に、2回のクオリファイがあり、予選に出場することができるのは160組に絞られます。今回は、2度のクオリファイを通過して第1次予選に進んだ日本のカップルは、247番TAKAFUMI OSAKA and YUKIKO SASAKIだけでした。

クオリファイのあと、4ラウンドの予選を経て、準決勝、決勝に出場したのが以下の6組です。
1位:ANDREJ SKUFCA and KATARINA VENTURINI(Slovenia:2000年2位)
2位:FRANCO FORMICA and OKSANA NIKIFOROVA(Germany:2000年5位)
3位:DMITRI TIMOKHIN and ANNA BEZIKOVA(Russia:2000年4位)
4位:KLAUS KONGSDAL and VIKTORIA FRANOVA(Denmark)
5位:RICCARDO COCCHI and JOANNE WILKINSON(Italy:2000年6位)
6位:EUGENE KATSEVMAN and MARIA MANUSOVA(USA)
初ファイナルのデンマークのカップル(Kongsdal & Franova)、アメリカのEUGENEの疲れを知らないダンスにも注目が集まりました。

■5月30日(水)

スラヴィク・ケルクルヴィの前のパートナー、Joanna Leunisがルイ・ヴァン・アムステルと、スラヴィクとKarina Smirnoff(ルイの前のパートナー)がそれぞれニューカップルを組んだために、プロラテンの1次予選が見物になりました(ブラックプールでは、ニューカップルはシード権を失うため、1次予選から出場しなければなりません)。

アラン・トーンズバーグが、今回のプロラテンを最後に現役を引退することになりました。今後は、彼のスクールとその他のパフォーマンスに活動の中心を移すということでした。独特のキャラクターを失って、ラテンのフロアが急に寂しくなると思います。
アランは髪を金髪に染め、黄色の衣装を身につけ、いつも以上に明るい踊りでした。決勝では、フィンランドのJUKKA HAAPALAINEN and SIRPA SUUTARIが総合優勝を飾り、復活を果たしました。

プロラテン6位:2000年のアマチャンピオンがファイナルへ
SLAVIK KRYKLYVYY and KARINA SMIRNOFF(USA)

■5月31日(木)

アマモダンは、291組がエントリー。ニューカップル、イタリアのRoberto Villa & Sara Mardeganは、アマチュアモダン3次予選に上がったところで棄権しました。

291組を150組に絞り込む、2回のクオリファイをクリアして、アマチュアモダン本戦に進んだ日本のカップルの結果は以下のとおりです。
渡辺組は、クオリファイから絶好調のようでした。
1次予選進出:松本組、高杉組、長谷川・所組
2次予選進出:和智組
3次予選(48組)進出:渡辺組

決勝は、JONATHAN CROSSLEY and KYLIE JONESが連覇しました。

■6月1日(金)

23年間、司会進行、このフェスティバルのチェアーマンをつとめてきたビル・アービンが、今年で引退しました。来年あたりで引退か? という噂はあったものの、今年限りとは思いませんでした。

会場は、ビル・アービン自身が場を鎮めるまで、拍手とスタンディングオベーションが続きました。最終日は、いつも“See you next year!”で終わるのですが、今年は“Good night. I Love you. Do not forget it. ”という言葉で締めくくられました。英国国歌を演奏中、背筋のピンと伸びた姿はいつもとまったく変わらないのに、来年は司会席にビル以外の人がいるとは想像できませんでした。

アウグスト・スキアーボが直前にカップルをセパレートして欠場、ルッカも欠場かという噂もあり、プロモダンの覇者が誰になるのか注目されました。

3次予選あたりから、フロアのどこを見ていいのかわからなくなるような激戦でした。ルッカ&ロレインの連覇はもちろんですが、長年、厳しい練習を重ねてワルツ、スローフォックストロットの2種目にファイナル入りしたDavide Cacciari & Olga Garchinaが、今日もっともハッピーに見えました。
ワルツの準決勝に進出した檜山組は、一段とスケールが大きくなった印象でした。

曲がかかる前の緊張の一瞬

Under 21 Modernの24カップル(最終予選)では、世界のトップクラスの美しいカップルが、これでもかというチャレンジングな踊りをします。
ビル・アービンは、これで最後だからこそ口に出して嘆いていたのかもしれませんが、“クイックステップのスローカウントは一体どこにいっちまったんだ”と言っていました。ヒールやトウのフットワークもあればこそ、スピードも倍速、3倍速の、体操でいえばウルトラC/D級の技を、美しいラインを崩さずに軽々とこなすティーンの選手。これからのブラックプールにも、意欲的な選手が次々に出てくることを願ってやみません。

 

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